2人のローマ教皇のネタバレが気になる人に、【2人のローマ教皇】の映画紹介とネタバレを含む解説!心揺さぶる実話の物語のレビューをしていきたいと思います!
今回は2019年にNetflixで配信されたオリジナル映画でタイトルの通り、本作は2人のローマ教皇の物語なのですが、なんと実在するお二人の話なんです!
日本ではあまり馴染みがないカトリック教会の頂点であるローマ教皇。
その存在がどのような気持ちでいるのか、何を想いその地位になるのか、繊細に描かれている作品です。
本作は第23回ハリウッド映画賞(2019)で脚本賞を受賞しています!脚本は、「博士と彼女のセオリー」「ボヘミアン・ラプソディ」のアンソニー・マクカーテン。
他にも数々の賞にノミネートされていて、注目度が高い作品です。
そんな「2人のローマ教皇」を徹底解説していきます!
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【2人のローマ教皇】概要、あらすじ紹介
『2人のローマ教皇』観ました。前教皇ベネディクト16世と現教皇フランシスコのそれぞれの着座までの対立と対話と友愛の長い道行。トーンは軽妙だけど、それぞれの暗部に深く踏み込む重苦しさがある。贖罪にいたる苦悶と、赦しと回心の清々しさにちょっとびっくりするぐらい打たれて大泣きしてしまった pic.twitter.com/8HCeZK3VZt
— ⚰🏳️🌈🏳️⚧️ (@nakanishico) December 16, 2019
- 監督:フェルナンド・メイレレス
- 脚本:アンソニー・マクカーテン
- キャスト:アンソニー・ホプキンス、ジョナサン・プライス
- 制作会社:Netflix
- 公開日:2019年12月20日
あらすじ:2012年、カトリック教会の方針に不信感を抱くベリゴリオ枢機卿は、辞任を申し出ます。
しかし、当時スキャンダルに巻き込まれていたベネディクト教皇は辞任に反対し、枢機卿をバチカンに招き、対話を繰り返すようになります。
【2人のローマ教皇】ストーリーと見どころ紹介
監督も脚本も豪華ですし、主演の2人が大物すぎる!それに加えテーマが「ローマ教皇」とは..これだけでも期待値高まる作品です。
さて、簡単な概要を知ったところで、本作のストーリーやその見どころを徹底解説していきます!
本作はアクション映画のような盛り上がりの波などは無く、やや単調に物語が進んでいきますが、要所要所で考えさせられる場面があるのです。
※尚、ここからはネタバレを含みますので、ご了承ください!
2人のローマ教皇ネタバレ・ストーリー①「ローマ教皇」
2005年、教皇ヨハネ・パウロ2世が死去し、新しい教皇選出のため、各地にいる枢機卿を召集し、コンクラーベが実施される。
そこで選出されたのが、ドイツのヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿(ベネディクト16世)。2番目に票が多かったのは、ベリゴリオ枢機卿であった。
見どころ:ローマ教皇が亡くなると、次期ローマ教皇選出のためにコンクラーベというものが実施されます。
それは、80歳未満の枢機卿を召集し、投票で次期教皇を決めるというもの。
同票などで決まらない場合、確定するまでコンクラーベは終わらず、何度も投票を繰り返します。
そんな形式でローマ教皇を決めている事に驚きですし、映画だとしてもコンクラーベの内部を知ることができてすごい..!と思ってしまいます。
2人のローマ教皇ネタバレ・ストーリー②「対話」
その7年後、2012年。
ベリゴリオ枢機卿は今のカトリック教会の方針に納得がいかず、辞任を申し出る。
当時スキャンダルの渦中にいたローマ教皇(ベネディクト16世)は枢機卿が辞任することはカトリック教会への批判と解釈されるという理由で反対し、枢機卿をバチカンへ招き、直接対話する。
見どころ:対話をしている中で、お互いどのような経緯で司祭になったかを話す2人。
司祭になった経緯は違えど、あの頃は同じ方向を向いていたであろう2人が、カトリック教会のためを一番に思っているからこそお互いに意志を曲げない様子は、考えさせられます。
2人のローマ教皇ネタバレ・ストーリー③「2人の考え」
枢機卿は辞任の意志を曲げず、教皇は反対している状況は変わらず、そんな中、教皇は枢機卿に、教皇職を辞任しようと考えていることを打ち明ける。
枢機卿は継続を勧めるが、スキャンダルの中、今は変化が必要だと教皇は主張する。そこで枢機卿は、教皇が抱えている想いを知ることになる。
見どころ:ローマ教皇の生前退位は過去600年なかったといいます。
それを辞任しようと考えているベネディクト教皇は、これまでにない変化を必要としていたということでしょう。
この発言でカトリック教会の未来を一人で担っている事を間近で感じる枢機卿。
教皇とは頂点に立ちながら、なんとも孤独な存在なのだと感じますね。。
2人のローマ教皇ネタバレ・ストーリー④「理解、そして友情」
2人の葛藤は対話によって徐々に理解に変わり、お互いの考え方を受け入れ始める。
当初は辞任しようと考えていた枢機卿が、カトリック教会の未来のため、何よりベネディクト教皇のために辞任しないことを決める。
1年後の2013年、ベネディクト教皇は教皇職を辞任し、コンクラーベでベリゴリオ枢機卿が教皇に選出される。
見どころ:どうしてもこれだけは意志を曲げる事はできない!と思う事がありませんか?
ましてやそれが歳を重ねれば重ねるほど曲げる事が困難になると思います。
そんな中、お互いの考えに歩み寄り、支える事ができる2人はまさに最高の2人のローマ教皇といえるでしょう。
2人のローマ教皇のネタバレあり個人的な感想
ここからは本当に個人的な感想になります!ネタバレも十分に含みますのでご了承ください。
まず、ベネディクト16世役のアンソニー・ホプキンスですが、本人の再現がすごい!
大物俳優でありながら、何物にもなれてしまう彼は本当に素晴らしいと思います。
ベリゴリオ枢機卿役のジョナサン・プライスも負けず劣らずの演技力と再現力。
このお二人だからこそ、成り立った映画なのだと実感しました。
考え方が真逆だった2人が、徐々にお互いの考え方に理解を示し、最後には良き友人として支えている姿を見た時は少し涙が出てしまいました。
そして、やはり実話を基にした作品というのは、最後に実際の映像があるのが醍醐味だと思います。最後に本人が映り、当時の映像を観ると感慨深くなりますね..。
個人的にテンションが上がったシーンは、冒頭のコンクラーベ前にABBAの「Dancing Queen」の口笛が聞こえてくるシーン。
ローマ教皇の前で披露したことのあるこの曲は今も長らく愛されているのだなと嬉しくなる場面でした。
2人のローマ教皇のネタバレまとめ
映画の2人のローマ教皇のネタバレが気になる人に、「2人のローマ教皇」の映画紹介とネタバレを含む解説!心揺さぶる実話の物語のレビューをしていきました。
いかがでしたか?私はこの映画を観て、バチカン市国の君主でもあり、カトリック教信者を取りまとめ、あまりにも大きなものを背負わなければいけないローマ教皇とはどういう存在なのかを知るきっかけにもなりました。
そして、前ローマ教皇であるベネディクト16世は2022年12月31日に95歳で死去しています。
きっと、最後までフランシスコ教皇(ベリゴリオ)は良き友だったのでしょう。
この記事を読んで映画を観てみたい!と思っていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。